ピロリ菌除菌後の胃がんリスクと定期検査の大切さ

「ピロリ菌を除菌したから、もう胃がんの心配はない」と思っていませんか? ピロリ菌除菌は胃がん予防において最大の武器ですが、残念ながら除菌成功=リスクゼロではありません。

当院では、除菌後も適切なフォローアップを行うことで、皆様の健康を末永く守るサポートをしています。


1. なぜ除菌後も胃がんのリスクが残るのか?

除菌治療によって胃がんの発症リスクは約1/3〜1/2にまで低下すると報告されています。しかし、リスクが残る主な原因は、長年の感染によって生じた**「胃粘膜のダメージ」**にあります。

  • 胃粘膜の「土壌」の変化(萎縮・腸上皮化生) ピロリ菌に長年感染していたことで、胃の粘膜が「萎縮(薄くなること)」したり、「腸上皮化生(胃が腸のような組織に変わること)」という前がん状態に進んでいる場合があります。除菌で菌はいなくなりますが、一度変わってしまった「土壌」そのものはすぐには元に戻らないため、そこからがんが発生する可能性があります。
  • 「隠れていたがん」の発見 除菌時に極めて小さく、当時の検査では発見困難だった病変が、数年かけて成長し発見されるケースがあります。
  • 除菌後の胃がんは「見つけにくい」 除菌に成功すると、周囲の炎症が収まって胃の粘膜がきれいになります。すると、逆に**小さながんが周囲の粘膜に溶け込み、発見が難しくなる(平坦に見える)**という特徴があります。

2. 数値で見る「除菌後の胃がん」

最新の国内大規模データによると、除菌後の胃がん発生率は年率0.2〜1%程度とされています。 特に以下の方は、除菌後も注意深い経過観察が必要です。

  • 高齢で除菌治療を受けた方
  • 除菌時点で胃の萎縮(老化)が進行していた方
  • ご家族に胃がんの既往がある方

3. 当院が推奨する除菌後のケア

除菌成功は「ゴール」はなく、**「新しい予防管理のスタート」**です。早期発見・早期治療ができれば、胃がんは内視鏡治療で完治を目指せる病気です。


 除菌後も、定期的な胃カメラ検査を強く推奨します


当院の内視鏡検査の特徴

「胃カメラは辛い」というイメージをお持ちの方もご安心ください。町田北口消化器・内視鏡内科クリニックでは、以下の体制を整えています。

  • 苦痛の少ない検査: 鎮静剤を使用し、眠っているような状態で検査を受けられます。
  • 精密な観察: 経験豊富な専門医が、除菌後の微細な粘膜変化を見逃さないよう丁寧に観察します。
  • 土日診療・WEB予約: お忙しい方でも通いやすい環境をご用意しています。

ピロリ菌除菌を受けた方も、これから検査を考えている方も、まずは一度当院へご相談ください。皆様の「胃の安心」を全力でサポートいたします。

大腸内視鏡