大腸カメラ(大腸内視鏡)
大腸カメラ(大腸内視鏡)とは
大腸内視鏡検査は、肛門から細い内視鏡を挿入し、大腸全体(直腸、S状結腸、下行結腸、横行結腸、上行結腸、盲腸)と小腸の一部(回腸末端)を直接観察する精密な検査です。正確には「下部消化管内視鏡検査」と言いますが、一般的に「大腸カメラ」として知られています。
CTや注腸検査といった他の検査と異なり、腸内の粘膜を直接観察できるため、小さな病変も見逃しにくいのが特徴です。また、疑わしい部分が見つかった場合は、その場で組織の一部を採取して病理検査を行うことができ、より正確な確定診断につながります。
さらに、ポリープなどの切除が必要な病変が見つかった場合、状態によってはその場で切除することも可能です。これにより、検査と同時に治療まで行えるため、患者さんの身体的・時間的な負担を軽減することができます。
以下に該当する方は検査を受けましょう 健康診断の便潜血検査で1回でも陽性が出た
腫瘍マーカーが高いといわれた
便に血が混じる
便秘や下痢などの便通異常や腹痛などの腹部症状がある
当院の大腸内視鏡の特徴
特徴1 抜去時20分以上の徹底観察で見逃しを最小限に
当院では、内視鏡専門医である院長が、検査の「早さ」よりも「正確さ」を最優先しています。
大腸内視鏡検査において最も重要な「抜去(観察)時間」は、見逃しを防ぐために20分前後をかけて大腸を隅々まで丁寧に観察します。これにより、検査全体で合計30分前後かかることがありますが、患者様の安全と安心を第一に考える当院の信念に基づいています。
特徴2 土曜日・日曜日も内視鏡検査対応
平日は、お仕事や家事、育児などで忙しく、なかなか検査の時間が取れない方も多いのではないでしょうか。当院では、そのような方にも安心して検査を受けていただけるよう、土曜日・第1、第3日曜日も内視鏡検査を実施しています。休日を利用して、ご自身のペースで検査を受けていただけます。どうぞお気軽にご相談ください。
特徴3 駅近で安心・快適な内視鏡検査を
小田急町田駅北口から徒歩0分。当院では、内視鏡検査をより安心・快適に受けていただけるよう、様々な工夫を凝らしています。
プライバシーに配慮した下剤内服スペース
大腸内視鏡検査に必要な下剤は、ご自宅だけでなく、プライバシーに配慮した専用スペースでもご自由にお飲みいただけます。
検査後はゆったりリカバリー
検査後も安心してゆっくりお過ごしいただけるよう、専用のリカバリースペースを設けています。特に鎮静剤を使用された場合は、ストレッチャーに横になったままリカバリースペースへ移動し、安全に配慮しながらお休みいただけます。ご自身で歩いてお帰りいただける状態になるまで、スタッフがしっかりサポートいたしますのでご安心ください。
男女専用ロッカー
お着替えには、男女別の専用ロッカーをご利用いただけますので、ご安心ください。
特徴4 内視鏡専門医による、安心で苦痛の少ない内視鏡検査
消化器・内視鏡の専門医である院長が、患者さんの不安に寄り添い、丁寧で苦痛に配慮した内視鏡検査を心がけています。ご希望の方には、眠っている間に検査が終わる**鎮静剤の使用も可能です。**一人ひとりの状態やご希望に合わせて最適な方法で検査を行うことで、安心して楽に検査を受けていただけるよう努めています。
特徴5 炭酸ガス送気で、検査後のお腹の張りを軽減します
安全かつ精密な大腸内視鏡検査には、腸内を広げるための**送気(空気を入れること)**が不可欠です。
しかし、この空気によって、検査後にお腹の張りや不快感を覚える患者さんが少なくありません。当院では、この負担を軽減するために炭酸ガス送気装置を導入しています。炭酸ガスは、通常の空気よりも約200倍も早く体内に吸収されるため、検査後のお腹の張りを大幅に抑えることができます。これにより、患者さんはより快適で安心な内視鏡検査を受けていただくことができます。
特徴6 日帰り大腸ポリープ切除
内視鏡検査でポリープを発見し、切除が必要と判断した場合で、かつ日帰りでの切除が可能な場合は、患者さんとご相談の上、その場で切除を行います。
特徴7 胃内視鏡・大腸内視鏡の同日検査可能
お仕事などで忙しい方のために、胃と大腸の内視鏡検査を同日に行うことが可能です。これにより、それぞれの日程で検査を行う必要がなくなり、検査のための食事制限や準備も1回で済みます。患者さんの身体的・時間的なご負担を減らし、より効率的に検査を受けていただけるよう努めています。
特徴8 全大腸色素内視鏡をおこないます
特殊な青い色素(インジゴカルミン)を散布することで、粘膜の凹凸やわずかな色の変化が際立ち、見つけにくい病変がはっきりと見えるようになります。従来の検査では見過ごされがちだった、平らなポリープや早期のがんの発見が期待できます。
大腸内視鏡の質
腺腫発見率
腺腫発見率が大腸内視鏡の質の指標です。
米国消化器内視鏡学会ガイドラインでは、高い質の検査を受けるために患者から術者に「あなたの腺腫発見率はどのくらいか」と質問をするようにもとめ、腺腫発見率25%以上(全体)であるべきとしています(Gastrointest Endosc 2017;86 : 18-33)。
大腸内視鏡検査で1つ以上の腺腫が見つかる確率を腺腫発見率といいます。
腺腫発見率が25%とは、100人中25人に腺腫が発見される確率です。
腺腫とは、癌化する可能性のある腫瘍性ポリープです。
2つの大規模な検証から、腺腫発見率が上がると、がんの危険性が減り、大腸癌死亡率が低下することが証明されました。(N Engl J Med 2010;362:1795-1803、N Engl J Med 2014;370:1298-1306.)

【大腸内視鏡検査の質を追求】観察時間を指標とした丁寧な検査への取り組み
大腸内視鏡検査において、病変の発見率を高めるための重要な指標の一つに「抜去(観察)時間」があります。当院では、検査の「効率」以上に「見落としリスクの低減」を重視し、十分な観察時間を確保する体制を整えています。
■ 観察時間と病変発見率の関係について
大腸内視鏡検査では、スコープを引き抜きながらヒダの裏側まで詳細に観察する時間が非常に重要です。国内外の医学データでは、「抜去時間が6分未満になると、腫瘍性ポリープやがんの見逃しリスクが高まる」という報告がなされています。
■ 当院の取り組み
当院ではこの基準を遵守するだけでなく、盲腸から肛門まで、腸管のヒダの裏側や屈曲部まで一つひとつ丁寧に確認するため、観察時間だけで20分前後(※)を目安とした検査を標準としています。
(※)処置(生検やポリープ切除)を行う場合は、さらに追加のお時間をいただきます。
「時間をかけてでも、病変の早期発見の可能性を追求したい」——。 私たちは、この丁寧な積み重ねこそが、患者様の健康を守るための最善の道であると考えています。

大腸内視鏡検査の流れ
Step1 事前診察
大腸内視鏡の前に事前診察を受けていただきます。
検査1週間前までの外来受診をお願いします。
現在の症状やこれまでの病歴などを伺います。(人間ドックや健診で引っかかった方は、検査結果一式をお持ちください)。続いて、必要に応じて腹部の触診などの診察を行い、大腸内視鏡の必要性、緊急性を判断します。
予約日の確定と、検査前日までと検査当日の前処置や内服薬の注意事項の説明を行います。
当院では全例感染症の内視鏡前の感染症採血は行いません。
◎診察時にお持ちいただくもの
マイナンバーカード、あるいは保険証
人間ドックや健診で引っかかった方はその検査結果一式
服用中のお薬がある方は、お薬手帳などお薬の内容がわかるもの
▼
Step2 大腸内視鏡検査の前日:腸管洗浄の準備
大腸内視鏡検査の精度を保つためには、腸内をきれいにすることが非常に重要です。腸内に便の残り(残渣)があると、病変の見逃しにつながる可能性があるため、事前のご準備にしっかり取り組んでいただくようお願いいたします。
1. お食事について
事前にお渡しした「検査食」を召し上がる方は、指定された食事を摂ってください。検査食以外をご自身でご準備される方は、海藻類、野菜、きのこ、ナッツ、種子類は検査の妨げとなりますので、絶対に避けるようにしてください。
2. 下剤の内服
事前診察でご説明した通り、センノシドまたはマグコロール散を、指示された時間と量で内服してください。内服方法や注意点についてご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
▼
Step3 大腸内視鏡検査の当日
大腸内視鏡検査の当日です。
1. お食事について食事はできませんが、お水、お茶などの水分摂取は可能です。
毎朝高血圧の薬の内服されている方は起床時内服してください。
2. 下剤の内服(自宅で内服する方)
自宅で前処置の下剤を内服する場合は事前説明どおりに内服してください。
事前にご説明した下剤を指示通り内服してください。8-10回排便するときれいになってきます。指定された時間に来院してください。
下剤の内服(クリニックで内服する方)
クリニックで前処置の下剤を内服する場合は午前中にクリニックに来院しスタッフの指示通りに内服してください。
事前にご説明した下剤を指示通り内服してください。8-10回排便するときれいになってきます。
▼
Step4 大腸内視鏡検査
検査準備
検査着にお着替えいただいた後、順番が来ましたらスタッフが検査室までご案内します。 検査を安全に進めるため、また必要に応じて鎮静剤を投与するために、検査前に点滴を行います。
検査
ストレッチャーに横になっていただいた状態で検査を行います。検査時間は30分前後が目安です。
当院では、大腸全体をすみずみまで丁寧に観察し、小さな病変も見逃さないよう努めています。そのため、一般的な検査より時間を要する場合がありますが、ご理解いただければ幸いです。
ポリープ切除
検査中に切除が必要なポリープが見つかった場合、その場で切除を行うことも可能です。その際は、検査時間に加えて、処置に要する時間が少し長くなります。
検査後
検査後はそのままリカバリーでお休みいただきます
▼
Step5 大腸内視鏡検査後のご案内
検査結果のご説明
検査当日に、院長より直接、検査結果についてご説明いたします。
乗り物の運転について
検査後の転倒や事故の危険性があるため、**自転車・バイク・お車の運転はお控えください。**公共交通機関やタクシーをご利用いただくようお願いいたします。
ご自宅での過ごし方
ポリープを切除された方は、出血などの合併症を防ぐため、以下の点にご注意ください。
当日の激しい運動や飲酒は避けてください。
食事や入浴については、当日の指示に従ってください。
お薬の再開について
糖尿病や血液をサラサラにするお薬(抗凝固薬・抗血小板薬)を服用されている方は、お薬の再開時期について、改めて医師から詳しくご説明いたします。
大腸ポリープ切除
大腸内視鏡検査で発見されるポリープには、経過観察で良いものと、将来的にがん化するリスクがあるため切除が必要なものがあります。
当院では、検査中にポリープを発見した場合、その場で切除の必要性を判断します。切除が必要であり、かつ日帰りでの切除が可能な病変については、患者さんと相談の上、その場で切除を行います。
ただし、ポリープの大きさや形状、数などによっては、当院での切除が難しいと判断する場合もあります。その際は、安全を第一に考え、適切な高次医療機関へご紹介いたします。ポリープが多数ある場合は、患者さんの負担を考慮し、複数回に分けて切除を行うことも可能です。
大腸内視鏡の料金

別途自費にて前日の検査食1400円(購入者のみ)、検査衣上下500円(XLサイズ600円)をご負担いただきます。
使用する薬剤や点滴、生検やポリープ切除の個数、場所により費用が前後します。
大腸ポリープを切除すると、生命保険の手術給付金がおりる場合があります。ご加入されている保険会社にご確認ください。
