「爪がスプーンのように凹んでいる」「白目が黄色っぽい」「尿の色が異常に濃い」
こうした変化は、単なる体調不良ではなく、肝臓や消化器に重い病気が隠れているサインかもしれません。
当院では、診察時にこれらの身体所見を丁寧に行い、検査による早期発見に努めています。
1. 爪がスプーンのように凹む「匙状爪(スプーンネイル)」

爪の中央が凹み、周囲が反り返ってスプーンのような形になる状態を**「匙状爪(さじじょうそう)」または「スプーンネイル」**と呼びます。
- 疑われる疾患:
- 鉄欠乏性貧血
- 消化器科としてのチェックポイント:鉄分が不足して爪が薄く、もろくなることで起こります。特に男性や閉経後の女性に貧血が見られる場合、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、さらには胃がんや大腸がんなどの**「消化管からの慢性的な出血」**が原因である可能性を考慮しなければなりません。「爪が変わったからサプリを飲めばいい」と自己判断せず、一度内視鏡検査等で出血の有無を確認することが重要です。
2. 目や皮膚が黄色くなる「黄疸(おうだん)」
血液中のビリルビンという色素が増加し、全身が黄色くなる状態です。ご自身やご家族が鏡を見て気づかれるケースが多い重要なサインです。
- 眼球結膜黄染(がんきゅうけつまくおうせん):まずは白目の部分から黄色くなります。
- 皮膚黄染(ひふおうせん):症状が進むと、手のひらや全身の皮膚が黄色味を帯びてきます。
【🚨重要:見逃せない随伴症状】
黄疸が見られる際、以下の変化がないか必ず確認してください。
- 尿の色が濃くなる(紅茶やウーロン茶のような色)
- 便の色が白っぽくなる(クリーム色や灰色、白色便)
これらは、肝臓から十二指腸へ至る「胆道(たんどう)」が詰まっている(閉塞性黄疸)可能性を示す極めて重要なサインです。
- 疑われる疾患: 肝硬変、肝炎、胆石症、胆管がん、膵がんなど
尿や便の色に変化が見られた場合は、早急に血液検査や腹部超音波(エコー)検査、CT検査などが必要です。
3. 肝機能低下を示す「手のひら」と「上半身」のサイン
慢性的な肝機能の低下(肝硬変など)がある場合、特有の毛細血管の変化が見られます。
- 手掌紅斑(しゅしょうこうはん):手のひらの親指や小指の付け根が、網目状に赤くなる。
- クモ状血管腫(くもじょうけっかんしゅ):胸元や首筋に、クモの足のような赤い血管が浮き出る。
4. 指先が丸く盛り上がる「ばち状指」

爪の根元から指先にかけて、太鼓を叩く「バチ」のように丸く膨らむ状態です。
肺がん、間質性肺炎、先天性心疾患のほか、肝硬変でも見られることがあります。
町田で「いつもと違う」異変を感じたら、当院へご相談ください
爪や目、尿、便の変化は、体からの切実なSOSです。
- 「白目が以前より黄色い気がする」
- 「尿の色が濃く、便が白っぽい」
- 「爪が変形してスプーンのようになっている」
これらが見られたら、迷わず専門医の診察を受けてください。当院では消化器病専門医・肝臓専門医が、迅速な検査と的確な診断を行い、皆様の健康を守ります。
