1. 統計から見える「今、気をつけるべき食中毒」
「お腹を下した時、何が原因か気になりませんか?令和7年の最新統計では、私たちの想像以上に多くの食中毒が発生しています。まずは、こちらのグラフをご覧ください。」

2. グラフの解説:ワースト3の特徴
- 1位:ノロウイルス(ウイルス)
- 冬場に圧倒的に多く、集団感染が特徴。患者数も最大。
- 2位:アニサキス(寄生虫)
- 魚の生食によるもの。件数は多いが、多くは単発(1名)の発症。
- 3位:カンピロバクター(細菌)
- 「細菌」の中では断トツの1位。 鶏肉の加熱不足が主な原因。
3. カンピロバクター腸炎:身近に潜む食中毒のリスク
「焼き鳥」「鶏刺し」や「レバ刺し」、あるいは「家での調理」で、数日後にお腹を壊した経験はありませんか?
グラフを見るとノロウイルスやアニサキスが上位を占めていますが、これらは『ウイルス』や『寄生虫』です。『細菌(菌)』を原因とする食中毒に絞ると、このカンピロバクターが断トツの1位となります。まさに今、最も警戒すべき食中毒と言えます。
4. カンピロバクターの特徴
- 潜伏期間が長い: 食べた当日ではなく、2〜5日後に症状が出ます。
- 感染力が強い: わずか数百個の菌(少量)でも発症します。
- 主な症状: 激しい腹痛、発熱、下痢、そして血便。
5. 【重要】数週間後の「手足の麻痺」にご用心
ギラン・バレー症候群との関連 カンピロバクターに感染した後、数週間して手足のしびれや筋力低下が起こる「ギラン・バレー症候群」を発症することがあります。お腹が治った2〜4週間後に、『手足に力が入りにくい』『しびれる』『歩きにくい』といった違和感が出た場合は、迷わず医療機関を受診してください。当院でも、過去の腹痛の経緯を含めて詳しく診察し、必要があれば高次医療機関にご紹介いたします。
6. 二次汚染を防ぐ「3つの鉄則」
- 洗わない: 鶏肉をシンクで洗うと、菌が飛び散り周囲を汚染します。
- まな板の使い分け: 肉用と野菜用を分けるか、肉を最後に切る。
- 中心部まで加熱: 75℃以上で1分間以上の加熱が目安です。
5. こんな時はすぐに当院へ
「ただの腹痛」と自己判断せず、以下のような場合は受診してください。
- 血便が出ている
- 腹痛が激しく、水分が摂れない
- 高熱を伴う
当院は予約制ではありません。腹痛や血便などの症状がある方は、受付時間内に直接ご来院ください。 「受診すべきか迷っている」「今日の混雑状況を知りたい」という方は、お気軽にお問い合わせください。
